森博嗣さんの『すべてがFになる』で、メフィスト賞なるものを知り、機会があれば他の受賞作も読みたいな、と思って、自分用に一覧にまとめただけのページです。(打ち消し線は読み終わったもの)
調べてみると、こんなにあるんだ・・・と、ワクワクしつつ、何年かかることやら、と一抹の不安を感じました。
メフィスト賞:講談社が発行する文芸雑誌『メフィスト』から生まれた公募文学新人賞。
受賞作一覧
1996年 第1回『すべてがFになる』森博嗣
第2回『コズミック 世紀末探偵神話』清涼院流水
1997年 第3回『六枚のとんかつ』蘇部健一
1998年 第4回 『Jの神話』 乾くるみ
第5回 『記憶の果て』 浦賀和宏
第6回 『歪んだ創世記』 積木鏡介
第7回 『血塗られた神話』 新堂冬樹
第8回 『ダブ(エ)ストン街道』 浅暮三文
第9回 『QED 百人一首の呪』 高田崇史
1999年 第10回 『Kの流儀 フルコンタクト・ゲーム』 中島望
第11回 『銀の檻を溶かして』 高里椎奈
第12回 『ドッペルゲンガー宮 《あかずの扉》研究会流氷館へ』 霧舎巧
第13回 『ハサミ男』 殊能将之
2000年 第14回 『UNKNOWN(アンノン)』 古処誠二
第15回 『真っ暗な夜明け』 氷川透
第16回 『ウェディング・ドレス』 黒田研二
第17回 『火蛾』 古泉迦十
第18回 『日曜日の沈黙』 石崎幸二
2001年 第19回 『煙か土か食い物 Smoke, Soil or Sacrifices』 舞城王太郎
第20回 『月長石の魔犬』 秋月涼介
第21回 『フリッカー式 鏡公彦にうってつけの殺人』 佐藤友哉
第22回 『DOOMSDAY―審判の夜―』津村巧
2002年 第23回 『クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い』 西尾維新
第24回 『『クロック城』殺人事件』北山猛邦
第25回 『それでも、警官は微笑う』日明恩
第26回 『死都日本』 石黒耀
2003年 第27回 『フレームアウト』 生垣真太郎
第28回 『蜜の森の凍える女神』 関田涙
第29回 『空を見上げる古い歌を口ずさむ』 小路幸也
2004年 第30回 『極限推理コロシアム』 矢野龍王
第31回 『冷たい校舎の時は止まる』 辻村深月
2005年 第32回 『孤虫症』 真梨幸子
第33回 『黙過の代償』 森山赳志
2006年 第34回 『少女は踊る暗い腹の中踊る』 岡崎隼人
2007年 第35回 『天帝のはしたなき果実』 古野まほろ
第36回 『ウルチモ・トルッコ 犯人はあなただ!』 深水黎一郎
2008年 第37回 『パラダイス・クローズド THANATOS』 汀こるもの
第38回 『掘割で笑う女 浪人左門あやかし指南』 輪渡颯介
第39回 『マネーロード』 二郎遊真
2009年 第40回 『無貌伝 双児の子ら』 望月守宮
第41回 『虫とりのうた』 赤星香一郎
第42回 『プールの底に眠る』 白河三兎
2010年 第43回 『キョウカンカク』 天祢涼
第44回 『琅邪の鬼』 丸山天寿
第45回 『図書館の魔女』 高田大介
2012年 第46回 『恋都の狐さん』 北夏輝
2013年 第47回 『眼球堂の殺人 〜The Book〜』 周木律
第48回 『愛の徴(しるし) ―天国の方角―』 近本洋一
第49回 『渦巻く回廊の鎮魂曲(レクイエム) 霊媒探偵アーネスト』 風森章羽
2014年 第50回 『○○○○○○○○殺人事件』 早坂吝
第51回 『恋と禁忌の述語論理(プレディケット)』 井上真偽
2016年 第52回 『誰かが見ている』 宮西真冬
2017年 第53回 『NO推理、NO探偵?』 柾木政宗 2017年9月
第54回 『毎年、記憶を失う彼女の救いかた』 望月拓海
第55回 『閻魔堂沙羅の推理奇譚』 木元哉多
第56回 『コンビニなしでは生きられない』 秋保水菓
第57回 『人間に向いてない』 黒澤いづみ
2018年 第58回 『異セカイ系』 名倉編
上記はメフィスト賞の一覧ですが、他にも別冊宝島で発行されている『このミステリーがすごい!』というミステリー小説のブック・ランキング、2002年から新人作家の作品を募集した『このミステリーがすごい!』大賞や本格ミステリ作家クラブが主催する推理小説の賞『本格ミステリ大賞』なんかも気になります。
そこで、どんな賞があるのか、ちょっと調べてみたのですが、各出版社主催のものや、有名な作家さんにまつわる賞など、調べればキリがないほど・・・。
たとえば、新潮社が主催する長編ミステリーの公募文学賞『新潮ミステリー大賞』、KADOKAWA(社内ブランド・角川書店)が主催しテレビ東京の協賛により行われる日本の公募新人文学賞『横溝正史ミステリ大賞』、江戸川乱歩の寄付を基金として、日本推理作家協会により、探偵小説を奨励するために制定された文学賞『江戸川乱歩賞』、株式会社早川書房と公益財団法人早川清文学振興財団が主宰する長編推理小説の公募新人賞『アガサ・クリスティー賞』、東京創元社によって主催される推理小説を対象とした公募新人文学賞『ミステリーズ!新人賞』、光文文化財団が主催する公募新人文学賞『日本ミステリー文学大賞新人賞』、東京創元社が主催する公募の新人文学賞『鮎川哲也賞』、公益財団法人日本文学振興会が主催、文藝春秋が運営する『松本清張賞』から、推理作家の島田荘司の出身地である広島県福山市が主催、最終選考は島田荘司が1人で行う『ばらのまち福山ミステリー文学新人賞』なんてものまで・・・。
ミステリーという一ジャンルの賞でこれだけ(もっとある)あるので、オールジャンルだといったいどんだけ~っ!なんでしょうか。こうなると、メフィスト賞だけにこだわって読むのは少しもったいない気もしてきた。あらためて読書計画をたててみようかな。