観終わったあと、スッキリするアクション映画が好きな方におすすめです!
映画「交渉人」(The Negotiator)のあらすじ
シカゴ警察東分署の交渉人ダニー・ローマンは、娘を人質にして立て籠もる男と交渉人、ネゴシエーターとして交渉を開始する。
SWATの隊長、アダム・ベックは説得は無理だと判断し突入しようとするが、先輩警官のグラント・フロストが1分だけ待つように言い、ベックの部下には突入の準備をさせていた。
ダニーは犯人が立て籠もっている部屋に入り、言葉巧みに犯人を窓の近くにおびき寄せ、その隙に人質となっていた娘は無事に保護された。
娘が保護されたことを確認したダニーは、狙撃手に犯人の狙撃を合図し、狙撃手が犯人の右肩を撃ち抜き事件は無事に解決した。
その日の夜、アル・トラヴィス署長の60歳の誕生日パーティが開かれ、ダニー、ベック、フロストら警官たちとその家族が集まった。
テレビでは、ダニーの命がけの交渉で人質事件が解決したというニュースが流れ、みんなはダニーの活躍を称賛した。しかしSWATの隊長ベックだけは「俺の部下を危険にさらして、調子に乗るな」とダニーに忠告した。
パーティーの最中、ダニーの仕事の相棒、ネイサンがやって来て、ダニーを外の車の中に呼び出し、警察の年金基金を警察内部の誰かが横領していること、そしてその件に内務捜査局の人間が関わっているらしいということを話した。この時は話の途中で人が来たこともあり、後で話すことにして二人は別れた。
妻カレンと自宅にいたダニーはポケベルでネイサンから呼び出される。ダニーがネイサンから指定された場所に行くと、ネイサンは、誰かに撃ち殺されていた。ダニーがネイサンの遺体を確認しているとそこに警察がやってくる。
ダニーは警察署に行き、ネイサンから聞いた年金基金横領の件を話したが、そこには、フロストたちの他に内務捜査局ニーバウムがいて、ニーバウムから「その内偵者の名前は?」と聞かれたが、ダニーは名前は聞いていないと答えた。
ニーバウムはダニーに尋問しようとしたが、相棒であるネイサンを殺されたダニーは頭にきて部屋を出ていった。
そしてネイサンの葬儀が開かれ、悲しむネイサンの妻・リンダをダニーの妻・カレンが傍に寄り添い、慰めた。ダニーも溢れる涙を止められなかった。
ある朝、突然ダニーの家にフロスト、トラヴィス署長、内務捜査局ニーバウムらが、家宅捜査にやってきた。そして捜査官が、海外口座の預金明細を見つけるが、ダニーには全く身に覚えがなかった。しかしダニーは年金基金横領と警官ネイサンの殺人の濡れ衣を着せられ、署に連行された。
署内では仲間たちからは白い目で見られ、署長はダニーから銃とバッジを取り上げた。ダニーは、連邦政府ビルに連れて行かれ、そこで偶然ネイサンの妻・リンダと顔を合わせるが、リンダはダニーの釈明も聞かずに、ダニーに怒りをぶつけた。
検察官は、ダニーを完全に犯人扱いし、ダニーの弁護士ですら、裁判になると勝ち目はないから取引に応じたほうがいい、と言った。しかし自分は無実であり、納得のいかないダニーはあるとんでもない計画を実行することを決意した。
ダニーは連邦政府ビルの20階にある内務捜査局に押し入り、ニーバウム、ニーバウムの助手のマギー、たれ込み屋のルーディ、同僚警官フロストの4人を人質にしてビルに立て籠もった。
ダニー立て籠もりの通報を受けたシカゴ警察東地区署は総動員され、警官、SWATのメンバーたちは、それぞれ所定の位置についた。
交渉人であるダニーは、立て籠もり事件の捜査方法を熟知していたため、テープや段ボールで、窓や部屋へ侵入できる通気口などを完全に封鎖し、監視カメラも全て壊した。
連邦政府ビルはFBIの管轄になるため、FBIの交渉担当、グレイとモランが現場にやって来たが、立て籠もっているのが地元署の捜査官であったため、とりあえず交渉は地元署に任せられることになる。
ダニーと連絡をとるため、交渉人のファーリーが電話をかけたが、ダニーは西地区の敏腕交渉人、クリス・セイビアンとしか話さないと言った。
ダニーは東地区署にも裏切り者がいるとみて、西地区のセイビアンなら自分を救ってくれると考えたのだった。自宅にいたセイビアンに、東地区署から電話が入り、セイビアンは急いで現場に向かった。
事件の司令所内では、「ダニーが相棒を殺すとは思えない」と署長がSWATの隊長ベックに言ったが、ベッグは「今は犯人だ、突入する以外に道はない」と言い返した。
ビル内では、ダニーは無線で、ファーリー、ベッグ、狙撃手バラーモと仲間の名前を順に呼び、自分がなぜ立て籠もっったのかを説明し、自分は無実で濡れ衣を着せられたと主張した。
その後、クリス・セイビアンからの電話が入ったので、ダニーは、内偵者を捜して疑いを晴らして欲しい、相棒を殺した奴を知りたいと話した。そして8時間以内に内偵者か犯人が見つからなかった場合、1時間ごとに人質を1人ずつ殺すと言い、さらに直接会って話がしたいという要求を言い、電話を切った。
突入しか頭にないベックは、セイビアンに計画を説明したが、彼はそれを無視し、防弾チョッキを着ながら、ダニーの元に行く用意を始めた。
そこへダニーの妻・カレンがやってきて、ダニーは無実だと言ったが、セイビアンは「私の仕事は無事に助け出すことです」と言い、カレンを分析官に預けダニーの元へ向かった。
人質のルーディを盾にして銃を向けるダニーに、セイビアンは、なぜ自分を呼んだのかと聞くと、身内に裏切られたら、信用できるのは赤の他人だけだと答えた。
その時、部屋の中で何か異変を感じとったダニーは、セイビアンを部屋から出すと、人質のルーディを連れて部屋に戻った。
すると突然、窓ガラスを割って2人の警官が突入してきた。ダニーはルーディに銃を向け、2人の警官を制したが、向かいのビルの屋上からは、狙撃手のバラーモがダニーの頭に焦点を当てていた。
ベッグはバラーモにダニーの射殺命令を出したが、バラーモは「俺には撃てない」と言いその場を去った。
司令所に戻ったセイビアンはベッグに「人質の命を危険にさらした!」と怒りをあらわにしたが、ベッグは「突入のチャンスだった」と言い、署長も「彼は説得できない」と言った。
それでもセイビアンは「自分はこれまで5年間、武力解決をせずに死傷者ゼロで守ってきた」と自信を見せつけたが、署長が「ここのやり方に従ってもらう」と言った。
しかしセイビアンは署長に「FBIに指揮権を渡したくないだろう。」「彼は交渉に私を選んだ。」と問いつめた。気迫に押された署長は、彼に指揮権を渡すことにした。セイビアンは、署長から、今後は全てセイビアンに従うこと、と全警官に伝えさせ、全警官に「勝手な行動は許さない。」と命じた。
割れた窓付近に立つダニーに警察ヘリが近づき、狙撃手たちはダニーに焦点を合わせていた。ダニーは「どうすれば、俺の話を信じてもらえる?人質を殺せばいいのか?」と言うと、銃と無線機をとり、突入してきた警官スコットを奥の小部屋に連れ込み、銃で頭を殴り発砲した。
発砲音がしたこともあり、事態は緊迫し、現場にはFBI捜査官が大勢やって来た。
20階では、人質のフロストがダニーに警官を殺したことを責めたが、ダニーは「真実が分かるまで、ここを動かない」と言い、突入してきた警官が着ていたベストから、武器を全部抜きとり、ニーバウムに「あんたがしゃべるまで待つ」と言った。
そのとき、ビルの電気が止まり、脅えるルーディは、ニーバウムに「嘘でもいいから話せ!」と叫び、助手のマギーも、ニーバウムのコンピュータの中に秘密のファイルがあることをダニーに話した。
司令所にいるセイビアンの元にダニーから電話がかかってきた。セイビアンは交渉術として、何度か電話をすぐに切るなどの駆け引きを繰り返して、再びダニーに直接会いに行った。
ダニーはセイビアンに「連中を信用するな。」と言い、人質を一人解放する代わりとしてビル内に電気を通じさせ、ダニーの指示で、ルーディがコンピュータのファイルを調べた。
ファイルにはセキュリティがかかっていたが、それを知っていたマギーが教えてダニーはコンピュータの秘密のファイルを見つけ出した。ファイルには盗聴記録があり、ニーバウムはネイサンを盗聴していた。
ダニーはニーバウムを問いつめたが、それでも何も吐かないため、セイビアンに電話をかけ、ニーバウムがネイサンを盗聴していた事実を知らせた。
ダニーの指示でネイサンの妻・リンダに電話して事情を聞いていると、署長がヘルマンとベッグを連れてきた。
ヘルマンは換気ダクトに万が一に備えてということを強調して突入部隊を配置する提案をしたため、セイビアンは自分の許可なしに勝手に行動しないことを条件に、その提案を承諾した。
その後セイビアンは1人の男を連れてきて、ダニーに「内偵者を見つけた。人質全員を解放しろ」と電話で要求した。
ダニーは内偵者だという男と電話で話をしたが、ルーディの協力もあり、その内偵者はセイビアンが仕込んだ偽の内偵者であることを突きとめる。
ダニーは逆にセイビアンたちを引っかけようと、「ニーバウムが証言する。」とハッタリを言った。この会話を聞いていたヘルマン、アレン、アージェントは、一気に制圧するチャンスを狙っていた。
徐々にセイビアンは、この事件に違和感を抱きはじめ、誰かが嘘をついていて、ダニーを強行的にに殺害しようとしているのではないか、と考えていた。また、ダニーに人質とされたルーディたちも、いつしかダニーが無実ではないかと思い始めていた。
ダニーに尋問され命の危険を察知したニーバウムは、ダニーに「ネイサンが盗聴して、その証拠を持ってきたが、私が金で買収され、処分した。ネイサンは金を拒み、殺された」と真実を話した。
ダニーはニーバウムに盗聴の対象者を聞くと、ニーバウムは、アージェント、ヘルマン、アレンの名を挙げた。ダニーは「主犯は誰だ」問いつめたが、ニーバウムは知らなかった。
そのとき、換気ダクトから、アージェント、ヘルマン、アレンらによる発砲が始まり、ダニーは人質を守りながら、銃や催涙弾などで必死に応戦した。
司令所では銃声を聞いたセイビアンが突入に驚き、中止を命じるが止まらなかった。ベッグは応援部隊を送るが、ダニーの必死の応戦で突入はなんとか収まった。ダニーと人質のマギーたち3人は無事だったが、ニーバウムが撃たれ、息絶えていた。
司令所では、アージェントらの勝手な行動に憤ったセイビアンが、ベッグや署長と口論となったが、それを後方で見ていたFBIが、指揮権を剥奪し、ダニーに、指揮権がFBIに変わったことを告げ、投降しなければ一斉突入すると言った。
セイビアンは「皆で彼を殺したがっている。・・・何かあるとしか思えん!」と怒って司令所から出ていった。
ダニーは残った人質3人に謝罪し、マギーに妻への遺言を託した。ダニーに同情したマギーは、ニーバウムの家に証拠のコピーがあるかもしれないと話した。
そこへセイビアンがやってきたので、ダニーはセイビアンにニーバウムが口を割ったことを伝えた。そしてニーバウムの遺体を見せ、彼が狙われて殺されたことを告げ、最初に殺したと思わせた警官スコットが生きている姿を見せた。
ダニーはセイビアンに盗聴証拠がニーバウムの家にあると言い、自分や人質を助けるように協力を求めた。セイビアンはダニーを信用し、部屋を出ていった。
そしてダニーは部屋にバリケードを作り、人質たちを奥の部屋に入れ、安全に隠れるよう指示し、自分はスコットの着ていた警官の服を着て、変装した。
人質たちは皆、ダニーを信頼し、彼の無事を祈って隠れていた。そして一斉突入が始まったが、人質たちは無事に保護された。
一方ダニーは換気ダクトから地下室に逃げ込むとそこにセイビアンが現れ、ダニーについてくるように言った。
ベッグは、ダニーがもう連邦政府ビルにはいないことを理由に、指揮権をFBIからシカゴ署に取り返し検問を始めたが、ダニーはセイビアンの協力で検問を交わし、ニーバウムの家に向かった。
ベッグやシカゴ署の警官たちは、人質だったマギーから、ダニーがニーバウムの家に行ったことを聞き出し、それをいち早く耳にしたアージェント、ヘルマン、アレンの3人は急いでダニーを追った。遅れて、署長とベッグたちシカゴ警官たちもみんなニーバウムの家に向かった。
ニーバウムの家についたダニーは、証拠を見つけようとコンピュータを必死に検索していたが、そこにアージェントら3人がやって来た。
ダニーはセイビアンから無線を受け取り、協力を求めた。セイビアンはダニーを信用して協力することにした。
銃を構えたアージェントたちが家に入ってきて、ダニーに投降するよう迫った。ダニーは「お前らの声が入ったフロッピーが2枚ある。盗聴記録だ」とハッタリをカマし、3人をわざと怒らせ、証拠となる証言を言わせた。
そのとき、そこに「あとは俺が引き受ける」と言い、フロストがやってきた。フロストはアージェントら3人を家の外に出しドアに鍵をかけた。
フロストが入ってきたのを確認したセイビアンは、ダニーが持っていたフロッピー2枚を取り上げた。そしてダニーに銃を向け脇腹を撃ち、フロストに取り引きを持ちかけた。
フロストは、取り引きを了承し、セイビアンから受け取った証拠のフロッピー2枚を握りつぶし、銃でコンピュータも撃ち証拠を隠蔽した。そしてなに食わぬ顔で、「ダニーが撃たれて死んだ」と言いながら家から出てきた。
ところが集まっていた警官たちのフロストに向けられた目は冷たかった。そこに「大丈夫か?ダニー」という無線の声が聞こえてくる。実はアージェントらが家に入ってきてからの会話を無線で全署員が聞いていたのだった。
そとに出ていたアージェントらはすでに逮捕されており、フロストが家の方を振り返ると、セイビアンに抱えられてダニーが出てくる。
ベッグがフロストに「あなたには黙秘権がある・・・」と言い始めると、フロストは銃で自殺を図るが、ベッグが彼を撃ち、自殺を止めて手錠をかけた。
ダニーは、みんなが構えるなか、銃をフロストに向けるが、なんとか堪えて、署長に銃を手渡した。緊張から解放されよろけたダニーを、仲間たちが、救急車に運び、セイビアンがダニーに警官バッジを渡した。
こうしてセイビアンとともに、ダニーは殺人犯と横領犯という濡れ衣を晴らしたのだった。
主演二人の演技に注目の映画
「交渉人」(The Negotiator)は、1998年にアメリカで製作され、日本では1999年に公開されたサスペンス・アクション映画です。監督は「ミニミニ大作戦」や「ワイルド・スピード ICE BREAK」などの監督、F・ゲイリー・グレイです。
主役のダニー役はアメリカの俳優サミュエル・L・ジャクソン、セイビアン役は2019年現在、性的暴行の容疑で裁判中のアメリカの俳優ケヴィン・スペイシーです。
サミュエル・L・ジャクソンは、1991年「ジャングル・フィーバー」でカンヌ国際映画祭助演男優賞を受賞、1994年「パルプ・フィクション」で英国アカデミー賞助演男優賞を受賞、1997年「ジャッキー・ブラウン」でベルリン国際映画祭銀熊賞 (男優賞)を受賞するなど、遅咲きとは言われていますが、数々の映画やドラマに出演する実力派俳優です。ちなみに千葉真一さんの熱狂的なファンだそうです。
ケヴィン・スペイシーは、「セブン」で注目をされ、同年の「ユージュアル・サスペクツ」でアカデミー助演男優賞を受賞、
1999年には「アメリカン・ビューティー」でアカデミー主演男優賞を受賞するなど、演技力に定評のある俳優ですが、残念ながら現在、未成年への性的暴行容疑で裁判中で、芸能界からは事実上の引退状態だということです。
SWATの隊長ベック役は映画「コンタクト」や「グリーンマイル」などにも出演しているアメリカの俳優、デイヴィッド・モース、フロスト役は映画「L.A.コンフィデンシャル」やドラマ「エイリアス」、「ブラザーズ&シスターズ」などに出演しているロン・リフキン、トラヴィス署長役はドラマ「ザ・ホワイトハウス」のレオ・マクギャリー首席補佐官を演じ2002年エミー賞助演男優賞を受賞しているジョン・スペンサーです。ジョン・スペンサーは「ザ・ホワイトハウス」第7シーズン出演中の2005年12月に心臓発作で亡くなられています。
他に、ダニーの妻カレン役は映画「戦火の勇気」のレジーナ・テイラー、そしてテレンス・ニーバウム役は本作が遺作となった「ブレーキ・ダウン」のJ・T・ウォルシュです。
製作には「ジャングル・ジョージ」のデイヴィッド・ホーバーマン、「L.A.コンフィデンシャル」のアーノン・ミルチャン、製作総指揮は「チカチーロ」のロバート・ストーンとウェブスター・ストーン、「フラバー」のデイヴィッド・ニックセイが、また撮影には「タイタニック」のラッセル・カーペンター、音楽には「シン・シティ」のグレアム・レヴェル、美術には「ブロークン・アロー」のホルガー・グロス、編集には「フェイス/オフ」のクリスチャン・ワグナーという面々が名を連ねています。
ちなみに、この映画の原題は「The negotiator(ザ ネゴシエーター)」ですが、1997年のエディ・マーフィ主演映画「ネゴシエーター」とは違う映画で、エディ・マーフィ主演の映画の原題は「Metro」です。
交渉人、ネゴシエーターという専門の犯罪交渉人は、日本では「踊る大捜査線」のスピンオフ映画「交渉人 真下正義」での有名になりました。他にも米倉涼子主演ドラマ「交渉人〜THE NEGOTIATOR〜」や韓国のドラマ「交渉人~テロ対策特捜班」などの作品があります。
交渉人vs交渉人という設定が面白いと思ったら
殺人、横領の罪を着せられた交渉人が無実を訴えるために人質をとって立て篭もり、自ら指名したもうひとりの交渉人との間で交わされる駆け引きを楽しむ映画、という前振りで観始めたのですが、そこまで交渉人vs交渉人という対立構造ではなく、ちょっと期待はずれなところもありました。
普通のサスペンス・アクション映画だと思って観るとそれなりに面白いのですが、プロの交渉人同士のすごい駆け引きが繰り広げられるんだろうな、と勝手に期待していたので、観終わったあと、すっきりするものの若干の物足りなさを感じました。これぐらいならセイビアンが交渉人である必要はなかったような気がしました。
また、主人公が人質をとって立て籠もる、というのもあまりにも無鉄砲な行動も納得できず、まあ、それが映画なのかもしれませんが、他の方法があっただろう、と冷静に思ってしまいました。アクション映画ではないと勝手に思っていたので、最後まですごい交渉術を期待していたのですが、私にはわかりませんでした。
他の方のレビューだととても高評価で、私の場合、最初の方は展開が早く、集中して観ていなかったこともあり、気づいていない伏線なんかもあったのかもしれません。もう一度、じくり観たらまた違った感想かもしれません。
1998年の映画ですが、同じく1998年の映画「ダイ・ハード」とか好きな方にはオススメの映画です。