『コズミック 流』 →から『ジョーカー 清』へ
ただひたすらに密室殺人が起こる『コズミック 流』を読み終え、なんだこれ?とドキドキ、ワクワクしながら『ジョーカー 清』を読んでいます。くどいほどに読む順番、『コズミック 流』 → 『ジョーカー 清』 → 『ジョーカー 涼』 → 『コズミック 水』を勧められているので、4冊を手元に揃えて読み始めました。
私は読むのが遅いので、先が気になりヤキモキしながらも、それがミステリーの醍醐味なのだと、地道に読み進めています。清涼院流水さんの本を読むのはこれが始めてなので、慣れていないということもあるのか、なんとなく浮ついた気持ちを持ちながら読んでいますが、それにしてもこんなに先が気になる本は久しぶりです。
『ジョーカー 清』では、最初に「あなたは完全にダマサれる」「真の真相に気づいた者はほんの一握り」と煽られているので、比較的丁寧に読み進めていますが、今のところ、どうなるのかまったくわかりません。
ちなみ私はミステリー小説、推理小説を推理して読まないのですが、ではなぜ推理小説を読むのかを、自分なりに分析してみると、人が人を殺す理由だったり、物語の中で描かれている人間関係、特に恋愛話に興味があるのかな~なんて思っています。
と、あえて書いたのは、この『ジョーカー 清』の中で、「ヴァン・ダインの二十則」が紹介されていて、その中の3番「作中に大きな恋愛趣味を取り入れてはならない」とあったからです。
詳しくは
”不必要なラブロマンスを付け加えて知的な物語の展開を混乱させてはいけない。ミステリーの課題は、あくまで犯人を正義の庭に引き出す事であり、恋に悩む男女を結婚の祭壇に導くことではない。」(「ヴァン・ダインの二十則」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』。2019年3月2日 (土) 05:50 UTC)”
ということらしいのですが、つまりは私が楽しんでいたところは、ミステリー小説においては、本来書かれるべきではないところのようです。
子供の頃、山浦弘靖さんの「星子シリーズ」(コバルト文庫)や赤川次郎さんの「三毛猫ホームズ」シリーズを好んで読んでいたので、てっきりミステリーが好きなのだと思っていましたが、これらもやはり恋愛要素があったからこそハマったので、私はミステリーファンではなかったのかも。それでもやっぱり事件は起こって欲しい・・・。
まあ、「ヴァン・ダインの二十則」や「ノックスの十戒」はあくまで指針で、必ずしも守らなければならないというものではないらしいし、実際には現代のミステリー小説は何でもありですし・・・私はミステリー好きだ!ということにしておきます。
それにしても、ミステリー好きだなんて言っておきながら、「ヴァン・ダインの二十則」や「ノックスの十戒」なんてのがあることを知らなかったので、これを機会にミステリーについても、もっといろいろ知りたいな~と、この作品ではそんなところにも刺激を受けました!深く知れば、さらにミステリーが楽しめるかな。
と、清涼院流水さんの『ジョーカー 清』の話から少しそれましたが、あと少しで『ジョーカー 清』を読み終えるので、次の『ジョーカー 涼』では、JDC日本探偵倶楽部のメンバーの活躍を期待しようと思います。