職場の人のおすすめで『映画クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん』を観ました。このブログ初のアニメですが、最後まで楽しめ、しかも奥が深い作品でした。掛軸の「色即是空」が気になって仕方なかったけど、やはり意味があったようです。

『映画クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん』のあらすじ

しんちゃんと映画を楽しんだあと、ひょんなことからギックリ腰で腰を痛めた父ひろしは、突如現れた謎の美女に連れられ、マッサージも兼ねてエステの「無料体験」を受けることに。

エステを終えて家に帰ったひろしだったが、そこで自分の体がロボットになっていることに気づき驚く。ロボットになった自分を前に警戒心むき出しのみさえに対し大喜びのしんのすけ。

ロボとーちゃんになったひろしを中々受け入れられないみさえは警察に助けを求めるが手がかりはなし。ひろし自身も初めは戸惑うが、様々な家事をこなしたり子供たちと遊んだり、少しずつ楽しさを見出し、自分の体を使いこなし始める。

そして幼稚園の遠足で訪れた工事現場で、危ない目に遭ったしんのすけや友達を助けたロボとーちゃんひろしを、みさえも受け入れ始める。

ロボとーちゃんのいる生活に慣れてきた野原家だったが、ある日しんのすけが道で女性に貰ってきたひげをロボとーちゃんにつけると、ロボとーちゃんの性格が一変する。

ロボとーちゃんは家庭や社会での立場がすっかり弱くなってしまった日本の父親たちと「父ゆれ同盟」という巨大な同盟を作り上げ、怒れる父親たちによる「父親革命」が勃発。野原家も春日部も崩壊寸前に。

そこでしんのすけは友だちと協力し、原因のひげをロボとーちゃんから外すことには成功したが、ロボとーちゃんはスクラップ行きの危機に。

間一髪でしんのすけはロボとーちゃんを助けることに成功、更にロボットではない、人間の野原ひろしも発見する。

ロボとーちゃんとひろしは、自分が本物で相手が偽物と主張し、対立するが、次第にお互いが父親であることを認識し、共に闘う。

ロボとーちゃんは、「父ゆれ同盟」に再び拉致され、洗脳されてしまうが、しんのすけに苦手なピーマンを食べさせる時、我慢してピーマンを食べきったしんのすけに心を打たれて、記憶と正気を取り戻し、しんのすけやひろしとともに諸悪の根源である黒岩と巨大ロボに立ち向かう。

ロボとーちゃんは、巨大ロボとの決戦後に修復不可能なダメージを負うが、ボロボロの状態でひろしと腕相撲を行い、接戦の末敗北する。

そしてロボとーちゃんは、ひろしに家族を託す言葉を残した後、しんのすけに看取られながら完全に機能を停止する。

文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞受賞作

劇場映画シリーズ第22作目となる『クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん』は、第18回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞作品です。

脚本を担当している中島かずきさんの構成が素晴らしいと受賞理由が挙げられています。確かに、観終わったあと、よくできたストーリーだな、というのが一番の感想でした。

中島かずきさんは、『漫画アクション』の編集者として原作者臼井儀人さんの担当編集の経験を持ち、さらには劇団☆新感線の座付作家さんでもあるそうです。

2004年に『髑髏城の七人』で小説家デビュー、『スサノオ』『阿修羅城の瞳』などの作品も中島かずきさんの作品だそうです。

さらには『天元突破グレンラガン』でアニメの構成、『仮面ライダーフォーゼ』ではメイン脚本を担当され、2007年から2010年まで『クレヨンしんちゃん』の映画シリーズのチーフプロデューサーも務めていたそうです。

「クレヨンしんちゃん」って子供向けのアニメだと思っていたのでこれまで興味なかったけど、観終わったあといろいろ調べてみると『クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん』のストーリーが奥深いのも納得です!

監督の高橋渉さんは、『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ 栄光のヤキニクロード』の監督、水島努さんにより演出助手として抜擢され、長編映画初監督作品が『クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん』になるそうです。

再び監督となった『クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃』では、脚本を劇団ひとりさんと共同執筆されています。

2018年には『クレヨンしんちゃん 爆盛!カンフーボーイズ〜拉麺大乱〜』の監督を務め、現在は橋本昌和さんと交互にクレヨンしんちゃんの劇場版の監督を務めているそうです。

『クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん』は野原しんのすけの父・ひろしがメインの物語で、キャッチコピーは「ロボ、でも父ちゃん。」「親父力(オヤヂカラ)、全開 !」「しんちゃん映画史上、最もアツイオヤジの戦い。全国のお父さん、そして家族が涙する!」です。

ロボットが題材になっているため、私は初見では気づかなかったですが、映画『パシフィック・リム』や『ターミネーター』など、ロボットに関する看板や小道具が多く出てきているそうです。また観る機会があれば注意して観てみたいと思います♪

声優として女性警官、段々原照代役に武井咲さん、そして頑馬博士でコロッケさん、黒幕・鉄拳寺堂勝役で大和田伸也さんが出演されています。

主題歌はきゃりーぱみゅぱみゅさんの「ファミリーパーティー」。「家族の絆」がテーマの映画の世界観に合わせ、サウンドプロデューサーの中田ヤスタカさんが書き下ろした作品で、どこかセンチメンタルで温かみのあるポップスに仕上がっているとか。私はせっかちな性格ゆえ、主題歌は飛ばしてしまったので、あらためて聞いてみようと思います( ˙▿˙ ; )

クレヨンしんちゃん映画興行収入ランキング

ちなみに、『映画クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん』が面白かったので、人気の作品を観てみようと思い、クレヨンしんちゃんの映画興行収入ランキングとアマゾンのレビューを調べてみました。(2019年5月現在)

第1位 映画クレヨンしんちゃん オラの引越し物語 サボテン大襲撃(2015年)アマゾンレビュー★3.7

第2位 映画クレヨンしんちゃん アクション仮面VSハイグレ魔王(1993年)アマゾンレビュー★4.4

第3位 映画クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃(2016年)アマゾンレビュー★4.5

第4位 映画クレヨンしんちゃん ブリブリ王国の秘宝(1994年)アマゾンレビュー★4.7

第5位 映画クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん(2014年)アマゾンレビュー★4.6

第6位 映画クレヨンしんちゃん 襲来!!宇宙人シリリ(2017年)アマゾンレビュー★3.3

第7位 映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ歌うケツだけ爆弾!(2007年)アマゾンレビュー★3.0

第8位 映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ! オトナ帝国の逆襲(2001年)アマゾンレビュー★4.6

第9位 映画クレヨンしんちゃん 雲黒斎の野望(1995年)アマゾンレビュー★4.2

第10位 映画クレヨンしんちゃん 伝説を呼ぶ 踊れ!アミーゴ!(2006年)アマゾンレビュー★2.7

第11位 映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ栄光のヤキニクロード(2003年)アマゾンレビュー★3.4

第12位 映画クレヨンしんちゃん バカうまっ!B級グルメサバイバル!!(2013年)アマゾンレビュー★3.9

第12位 映画クレヨンしんちゃん 伝説を呼ぶブリブリ3分ポッキリ大進撃(2005年)アマゾンレビュー★2.8

第12位 映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦(2002年)アマゾンレビュー★4.8

第15位 映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ夕陽のカスカベボーイズ(2004年)アマゾンレビュー★4.6

第16位 映画クレヨンしんちゃん 超時空!嵐を呼ぶオラの花嫁(2010年)アマゾンレビュー★3.8

第17位 映画クレヨンしんちゃん ちょー嵐を呼ぶ 金矛(きんぽこ)の勇者!(2008年)アマゾンレビュー★3.3

第18位 映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ黄金のスパイ大作戦(2011年)アマゾンレビュー★3.5

第18位 映画クレヨンしんちゃん ヘンダーランドの大冒険(1996年)アマゾンレビュー★4.9

第20位 映画クレヨンしんちゃん 暗黒タマタマ大追跡(1997年)アマゾンレビュー★5

第21位 映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶジャングル(2000年)アマゾンレビュー★4.2

第22位 映画クレヨンしんちゃん 電撃!ブタのヒヅメ大作戦(1998年)アマゾンレビュー★4.8

第23位 映画クレヨンしんちゃん オタケベ!カスカベ野生王国(2009年)アマゾンレビュー★3.5

第24位 映画クレヨンしんちゃんクレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!オラと宇宙のプリンセス(2012年)アマゾンレビュー★2.5

第25位 映画クレヨンしんちゃん 爆発!温泉わくわく大決戦(1999年)アマゾンレビュー★3.9

興行ランキングは、同時期に公開されている映画などの影響もあったりするし、アマゾンのレビューに関してはソフトの質などについての評価もたまにあるので、参考程度ですが、レビューを読んでいると本当に広く愛されているアニメなんだな~と感じます。

劇団ひとりさんが共同脚本を務めた「映画クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃」は興行ランキング第3位で、アマゾンレビューも4.5と評価が高く、レビューを読んでいても好評価な意見が多かったです。

泣ける映画ランキングだと「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦」が1位だという人もいたり、笑える映画ランキングだと「暗黒タマタマ大追跡」が1位だとかいう人もいたり、人それぞれ思い入れのある作品があるようです。

私は今回の『ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん』が、クレヨンしんちゃんデビュー作になりましたが、よくできたストーリーで、思わぬ展開!なんて言いながら、大人で充分楽しめる内容だったので、他の作品も観ていこうと思います。

冒頭で触れたように、掛軸の「色即是空」という言葉が聞いたことあるな~と、気になり調べてみましたが、「この世の万物は形をもつが、その形は仮のもので、本質は空であり、不変のものではない」という意味だそうです。

これはアマゾンのレビューで書かれた方がいらっしゃたのですが、「人の体でも、機械の体でもその形は仮・・・借りのものであり、本質はどこにでもあり、変わらぬことはないのでしょう」ということらしいですが、そこまで読み解ける方って憧れます。私にはわかったようなわからないような・・・。もう少し勉強が必要です。

ちなみに「朝まで生ノハラ」最高でした!しんちゃんの田原総一朗のものまねのクオリティがすごい!巨大五木ひろしロボや突然のゲーム風シーンより断然面白かったです。もっと観たかった~!

元々お笑い好きですが、最近は、海外ドラマ「クリミナル・マインド」をシーズン1からずっと観続け、清涼院流水さんの「コズミック」「ジョーカー」も読んでいたため、ギャップを感じつつ、こういう作品もどんどん観ていかないと心が荒んでいく一方だって自分を顧みました(笑)