映画「ダイナー」を観てきました♪ドンパチの迫力を楽しむならやっぱり映画館で観るのがおすすめです!
オープニングはヒロインのオオバカナコの半生をミュージカル仕立てで紹介。趣向を凝らしたという感じだったとは思いますが、私はちょっと退屈な感じで、イマイチかな~って思いました。
でも、元殺し屋のシェフ、ボンベロが店主の殺し屋専用の食堂「ダイナー」でオオバカナコが働き始めてからは、次々に個性的な殺し屋役が登場し、徐々に面白くなってきました。
噂通り豪華なキャスト陣が殺し屋役で出演されていますが、ちょっとしか出演しないとはいえ、それぞれみんな存在感があって特に小栗旬さんって、ほとんど出ませんけど、さすがだなぁって思いました。
その中でも、影のあるスキン役の窪田正孝さん、子どものような姿のサイコキラーのキッド役の本郷奏多さんは、結構出番が多く、そしてめちゃハマっていました。
特に序盤は展開が早く次々に人が出てくるので、何人か見逃しましたが、佐藤江梨子さんは、斎藤工さん演じるカウボーイと共にカナコの前に現れた女、DD(ディーディー)だったみたいです。動きが早くて気づかなかった~。
金子ノブアキさんは、拉致されたカナコの「料理が得意です。おいしいものが作れます!」の一言を面白がったブタのマスクを被った男。過去のウェイトレス役にはMEGUMIさん、宮脇咲良さんなどもいたようです!・・・これはわからんわ~
そして、私はそうでもないのですが、宝塚が好きな方は特に最後のあたりは楽しめるんじゃなかなぁって思います。映画で宝塚の雰囲気を楽しめるってなかなかないですよね。そこがすごいなって思いました。
無礼図役の真矢ミキさん、荒裂屈巣(アレックス)役の真琴つばささんはとっさには区別がつかなかった(笑)。他に雄澄華瑠(オスカル)は沙央くらまさんだそうです。
殺し屋のトップ、デルモニコとして、蜷川実花監督のお父様、蜷川幸雄さんが出演(?)されていました。藤原竜也さんとデルモニコの写真が一緒にうつるワンシーンはお二人の関係性を表しているようで、なんかいいなぁって思いました。
さすがにこの演出は蜷川実花監督にしかできないか・・・。
そして何よりも他の方のレビューでもやっぱり映像美が話題になってはいますが、どうやったらこんなイメージができ、そしてそれを表現できるのか、ってほんと世界観に感動です。
もっと細かいところまで観察したいので、あまりDVDやブルーレイなどを欲しいと思ったことがないのですが、この映画はちょっと欲しいなぁって思いました。
一緒に観た家族は、映画というよりは舞台のようだ、という感想で、私は”動く写真集”という感想でした。
映画『Diner ダイナー』
『Diner ダイナー』は、『さくらん』『ヘルタースケルター』の蜷川実花監督です。蜷川実花監督は9月には『人間失格 太宰治と3人の女たち』も公開予定です。こちらは主演は小栗旬さんです。
脚本は演出家、劇作家、俳優でもある後藤ひろひとさんと映画監督、脚本家の杉山嘉一さん。
原作は平山夢明さんの小説『DINER ダイナー』です。この作品で日本冒険小説協会大賞、大藪春彦賞を受賞されています。漫画にもなっているそうです。
主役は、蜷川実花監督とは初タッグの藤原竜也さん。元殺し屋の天才シェフ、ボンベロ役です。
ヒロインのオオバカナコは玉城ティナさん。モデルのイメージが強いですが、すでにたくさんの映画に出演されています。
殺し屋役には、全身傷だらけの孤高の殺し屋スキン役には窪田正孝さんや子どものような姿をしたサイコキラーのキッド役は本郷奏多さん、無礼図(ブレイズ)役の真矢みきさん、スペイン語を操る筋肉自慢の荒くれ者のブロブロ役は武田真治さん。
他、小栗旬さん、土屋アンナさん、斎藤工さん、佐藤江梨子さん、金子ノブアキさん、奥田瑛二さんらも殺し屋役で出演されています。
殺し屋以外では、ダイナーの歴代ウエイトレス役で宮脇咲良さん、MEGUMIさんらが登場。
他にもちょっとした場面で、川栄李奈さんやコムアイさん、板野友美さん、木村佳乃さん出演されます。
ストーリーは特別捻りはないですが、蜷川実花監督の独特の世界観を観てみたい方におすすめです。私は『ヘルタースケルター』は観ましたが、『さくらん』はまだ観たことがないので、機会があれば観てみようと思います。